PayPayが改悪!?
「100億円バラマキ」キャンペーンを実施するなど話題を集め、スマホ決済に新たな流れを呼び起こしたPayPay(ペイペイ)。
通常の支払いでも3%のポイント還元が受けられるなどのお得さが際立ってきましたが、2019年10月からの政府の「キャッシュレス・消費者還元事業」に合わせてついにそのサービス内容が変更されることとなりました。
主な変更点は以下の通りです。
- 3%還元→1.5%還元へ
- PayPayチャンスの確率と還元額の低下
この記事では今回のPayPayのサービス内容の変更や政府のポイント還元事業との関係、他の決済方法とも比較しながら「今後もPayPayを使うべきか?」についてまとめていきます。
PayPayとは?
まず改めてPayPayとは、ソフトバンクとヤフーが始めた新しいスマホ決済、QRコード決済サービスです。
専用アプリからQRコードを示してお店側に読み取ってもらう「ストアスキャン」(コード支払い)、お店側が示したQRコードをユーザーがスキャンして決済金額を入力する「ユーザースキャン」(スキャン支払い)の二種類があります。
QRコードを通じてやり取りを行うため、どのスマホ機種でも利用できるというメリットがあります。
またPayPayは送金サービスも備えており、 例えば知人どうしでアプリから手数料なしで送金ができるのもメリットに挙げられます。
そして何よりPayPayの最大の魅力は最強クラスのポイント還元です。
PayPayで支払うと残高にチャージできるポイント「PayPayボーナス」が付与されます。
銀行からPayPayにチャージして支払うと3%のポイント還元が受けられ、ヤフーカードからのチャージだとポイント2重取りで4%となります。
PayPay残高へのチャージ方法と還元率を比較すると以下の通りです。
チャージ方法 | ポイント還元率 | PayPayチャンス |
Yahoo! JAPANカード | 3%+Tポイント1%=4% | 20回に1回の確率で当選 |
銀行口座 | 3% | 20回に1回の確率で当選 |
Yahoo!マネー | 3% | 20回に1回の確率で当選 |
その他のクレジットカード | 0.5%+利用クレカのポイント | 対象外 |
さらにPayPayは当選すれば支払い額がPayPayボーナスとして全額キャッシュバックされる「PayPayチャンス」というサービスもあります(当選確率1/20、キャッシュバック上限は1000円まで)。
こうしたPayPayの「3%還元+最大1000円キャッシュバック」という仕組みは他の電子マネーと比較しても最強クラスのお得さとなっており、人気となっていました。
PayPayがサービス変更を発表
しかし、お得な還元サービスというのは長続きしないものです。
今回、PayPayも2019年10月1日にスタートする政府の「キャッシュレス・消費者還元事業」に合わせてついにそのサービス内容が変更されることとなりました。
主な変更点は以下の通りです。
- 3%還元→1.5%還元へ
- PayPayチャンスの確率と還元額の低下
3%還元→1.5%還元
一番大きい変更点がこれです。最大の魅力であったPayPayの3%還元が1.5%へ縮小されます。
チャージ方法と還元率の変更点
変更前 | 変更後 | |
Yahoo! JAPANカード | 3% | 1.5% |
銀行口座 | 3% | 1.5% |
Yahoo! マネー | 3% | 1.5% |
その他のクレジットカード | 0.5% | なし |
変更後でも他の決済サービスと比較すればお得さは高いものの、「還元率が半減」は大きなインパクトがありますね。
PayPayチャンスの内容変更
また、PayPayチャンスの内容も以下のように変更されます。
変更前
支払い20回に1回の確率で当選。上限1000ポイントキャッシュバック。
変更後
支払い25回に1回の確率で上限100ポイントキャッシュバック、支払い100回に1回の確率で上限1000ポイントキャッシュバック。
還元率もPayPayチャンスもサービス変更によりお得さは薄れることになります。
政府のポイント還元事業との関係は?
2019年10月の消費税増税に合わせて、政府は「キャッシュレス・消費者還元事業」を開始します。
これは小規模事業者が経営する店舗でのキャッシュレス決済に限り、政府が5%もしくは2%還元を負担するというものです。
その具体的な内容は各決済サービスで決めていくこととなっていますが、PayPayの場合は以下の通りとなっています。
チャージ方法 | PayPayポイント還元 | 政府ポイント還元 | |
中小の小売店 | 銀行口座、Yahoo! JAPANカード、Yahoo! マネー | 1.5% | 5% |
その他のクレジットカード | なし | 5% | |
中小のフランチャイズ店 | 銀行口座、Yahoo! JAPANカード、Yahoo! マネー | 1.5% | 2% |
その他のクレジットカード | なし | 2% |
通常のPayPayのポイント還元に政府からのポイント還元が上乗せされるかたちとなります。
「PayPayのお得さが下がったぶんを政府の還元事業がカバーする」という解釈もできます。
ただこれが適用されるのは政府が認定する小規模事業者のみで実施機関も9ヶ月と限られるため、全体としてお得さや利便性が増すかと言われれば微妙なところです。
今後もPayPayは使うべき?他の決済方法は?
今回のPayPayのサービス内容変更を受けてのみなさんの疑問は「今後もPayPayを使い続けるべきか?」という点だと思います。
まず最大の魅力であったポイント還元率は3%→1.5%に下がりますが、それでもこの数字は他のキャッシュレス決済と比較してもまだまだ高い水準にあります。
そしてPayPayは積極的なキャンペーンなどでかなり普及してきており加盟店もだいぶ増えているため、今後も使い続けるだけの価値はあると言えます。
ただ他の決済方法としては「交通でも買物でも」という使いやすさがあるモバイルSuica(最大還元率1.5%)、「楽天ポイントが最も貯めやすい」というメリットを持つ楽天ペイ(最大還元率1.5%)など、どこを重視するかで選ぶ決済方法も変わってきます。
当サイトでは各決済方法の特徴を踏まえてランキングで紹介していますので、こちらもぜひご参照ください。
→モバイルSuica
第2位:使えるお店の数が最強クラス
→PayPay
第3位:楽天ポイントが最も貯まる&使える
→楽天ペイ、楽天Edy
第4位:支払いが楽&使えるお店が多い
→QUICPay、iD
※ランキングの根拠について
まとめ
2019年10月からの消費税増税、政府のポイント還元事業に合わせて各決済サービスは従来の内容の見直しに入っています。
PayPayの「100億円バラマキ」キャンペーンから始まったスマホ決済の過剰とも言える還元キャンペーンは徐々に終わっていく気配を見せています。
それでもまだPayPayは高いポイント還元率、使えるお店の多さ、送金機能など多くのメリットがあり、使い続けるだけの価値はあります。
その他の決済方法と比較しつつ、あなたにあった支払い方法を検討してみることをおすすめします。
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